高熱処理材用搬送ロール
構造
ミルボードは、耐熱無機繊維を主原料とし、耐熱充填材および有機バインダーを用いて抄造成形した耐熱ボードです。
ディスクロールは、これをドーナツ状（Disc）に打ち抜き、シャフトに挿入・積層し、締付け・研磨した耐熱搬送ロールです。
特長
- 1150℃～1200℃のステンレス薄版ラインでの実用耐久性評価でアスベスト材と同等以上の長寿命が実証されています。
- 硬さと柔軟性とのバランスを適度に持たせ、クラックによるダメージが少ない柔らかさと、耐摩耗性に優れた硬さを併せ持っています。
- 加熱収縮率が少ないため、長時間変形することなく、安定した搬送機能を発揮します。
- ミルボードの高い耐熱性により、ロールの表面温度を保持しながらシャフトからの冷却エネルギーロスを抑え省エネルギー対策に寄与します。
用途
- ステンレス薄版の連続焼鈍炉の高熱処理工程搬送ロール
- 各種板ガラスの除冷炉の高熱処理工程搬送ロール
- ディスクロール、エコロールの遮熱用ミルボード
| 特性 Property | 単位 Unit | 汎用タイプ Standard No.2055 |
低スケール 付着タイプ Low scale adherability No.2057 |
低攻撃タイプ Low aggressiveness No.2055-3S |
超耐熱タイプ High heat resistance No.2055HA |
||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| かさ密度 Bulk density | g/cm3 | 0.8 | 0.8 | 0.9 | 0.8 | ||
| 加熱吸収率 Heat shrinkage |
1100℃処理後 After treament at 1100℃ |
縦方向 Longitudinal | ％ | 3 | 3 | 2 | 1 |
| 横方向 Transverse | 4 | 3 | 3 | 1 | |||
| 1200℃処理後 After treament at 1200℃ |
縦方向 Longitudinal | 4 | 3 | 4 | 1 | ||
| 横方向 Transverse | 5 | 4 | 5 | 2 | |||
| 引張強度 Tensile strengh |
100℃処理後 After treament at 100℃ |
縦方向 Longitudinal | MPa | 3 | 4 | 4 | 3 |
| 横方向 Transverse | 2 | 3 | 3 | 2 | |||
| 400℃処理後 After treament at 400℃ |
縦方向 Longitudinal | 0.2 ～ 0.4 | |||||
| 横方向 Transverse | 0.2 ～ 0.3 | ||||||
最大加工寸法
| シャフト長さ | ロール寸法 |
|---|---|
| 7,000mm | φ650mm × 6,000mm |
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