「産業機械用摩擦材」を正しくご使用していただくために、設計、選定、保管、加工、廃棄などに関しまして、次の注意事項を必ずお守りください。
1.取り扱いに関しての注意事項
- 摩擦材に強い衝撃をあたえると破損します。外部に傷が無くても、内部に傷が発生したり変形する場合があります。
このような状態でのご使用は絶対に避けてください。 - 摩擦材に水分、油脂分や有機溶剤などが付着いたしますと、摩擦係数が著しく低下し、重大事故が発生する可能性があります。このような状態でのご使用は絶対に避けてください。
- 摩擦材は難燃性ですが、結合材などに合成樹脂や合成ゴムなどの可燃物を含んでいますので、高温や火気を避けてください。
2.設計、選定に関しての注意事項
- 摩擦材の種類により摩擦特性が異なりますので、当資料をご参考にして、摩擦材を選定してください。
- 使用条件や環境条件などにより摩擦特性が異なりますので、新規に使用する場合または使用条件を変更される場合などでは、実機での評価をご確認してください。
3.保管に関しての注意事項
- 摩擦材の保管は、包装した状態で、室内の冷暗所で保管してください。また、高温多湿や火気を避けてください。
4.加工に関しての注意事項
- 摩擦材を加工される場合には、よく切れるエ具を使用し、局所排気装置・集じん装闘などにより、粉じんの飛散防止を行ってください。
- 作業内容、作業環境に応じて、国家検定に合格した防じんマスク、保護眼鏡および保護手袋、長袖の作業着などを、作業者に適切に着用させてください。また、装置、保護具は適切に管理してください。
- 取り扱い後は、うがいおよび手洗いをしてください。
※ 摩擦材は、合成樹脂などを結合材として使用していますので、粉砕加工などをする場合を除き、粉じんの飛散は極めて少量です。
5.廃棄に関しての注意事項
- 摩擦材の加工くずおよび使用後の摩擦材などを廃棄される場含には、周辺環境に粉じんが飛散しないように注意してください。
- 摩擦材や梱包包装材を廃棄する場合には、「廃亜物の処理および清掃に関する法律(廃棄物処理法)」および条例などに従って処理してください。なお、焼却処分は行わないでください。
6.その他の注意事項
- 製品を安全に使用していただくために、「安全データシート・(SDS)」をよく読み、記載内容を必ずお守りください。
- その他、ご不明の点がありましたら、各営業所へお問い合わせください。